CAREER

卒業後のキャリア

SCROLL

GRADUATE
GRADUATE

大学院への進学

物質化学類の卒業生は、その専門性をさらに高めるため大学院進学を選ぶ人が多数います。
金沢大学大学院 自然科学研究科物質化学専攻の博士前期課程に内部進学するほか、他大学の大学院に進む道も開かれています。
実際、物質化学類の卒業生の約8割が大学院(博士前期課程)に進学しており、研究開発職に就くためのステップとしています。
大学院では2年間で修士論文研究を行い、より高度な研究成果を追求します。
博士前期課程修了後は、博士後期課程(3年)に進んで研究者の道を究めることも可能です。
在学中から大学院進学希望者向けのガイダンスを実施しています。
学類の教員も志望先選びや受験勉強の相談に親身に乗ってくれます。
また、大学院進学者向けの奨学金情報(日本学術振興会の特別研究員DC等)も必要に応じて案内しています。

HAKASE
HAKASE

HaKaSe
(ハカセプラス)

HaKaSe(ハカセプラス)は、金沢大学から日本そして世界のイノベーション創出の芽となる博士人材が育つことを願い、
真に優秀な博士学生を選抜し、将来の幅広い活躍を後押しするプロジェクトです。
磨き上げる深い専門性と広い視野によって新たな知の創造に挑み、社会における飛躍につなげようという意欲ある学生に、
奨学金などの充実した経済的支援をはじめ、
自身の学問領域を超える知見の深化やキャリア構築につながる各種プログラムを提供し、博士学位取得後の未来を応援します。
さらに、学生の博士進学を促進しており、
博士後期課程への進学を確約する博士前期・修士課程学生を「予約採用者」として選抜し、「博士に進む道」を広げます。

QUALIFICATION
QUALIFICATION

取得できる資格

物質化学類で所定の単位を修得し卒業すると、以下のような資格・受験資格を得ることが可能です。

学位(学士)

「学士(理学)」または「学士(工学)」の学位が授与されます。(正式な学位名称はカリキュラムにより決定)。
さらに大学院に進学すれば、修士、博士の学位取得も目指せます。

教員免許

物質化学類では所定の科目を履修することで、"中学校教諭一種教員免許状「理科」"、"高等学校教諭一種教員免許状「理科」"、"高等学校教諭一種教員免許状「工業」"の取得が可能です。
これらの教員を志望する場合、本学で提供される科目より必要単位を修得することで各免許状を申請できます。
実際に多くの卒業生が中学校、高等学校の教師として活躍しています。

技術系公的資格・受験資格

物質化学類を卒業することで、”毒劇物取扱者責任者「厚生労働省」”の資格を得ることができます。
また化学系出身者に有利な資格として“危険物取扱者(甲種)”がありますが、この資格については受験資格が得られます。
なお化学系に関する科目を15単位以上修得すれば、在学中でも受験が可能です。
これらの資格は就職先で技術系業務を行う上で大きな強みになります。

COMPANY
COMPANY

主な就職先

就職を選ぶ学生も、物質化学類で培った専門力を活かして様々な業界で活躍しています。主な就職先の業種は以下の通りです。

化学・素材メーカー

住友化学、三菱ケミカル、東レ、旭化成、AGCなどの大手化学メーカーに技術職として就職する例が多くあります。
新素材の開発や製造プロセスの改良など、大学での専攻を活かせる職場です​。

自動車・機械メーカー

トヨタ自動車や本田技研工業など自動車産業でも、材料開発や生産技術の専門家として活躍しています​。
材料系出身者は樹脂材料やバッテリー開発部門で重宝されています。

電気・電子・半導体

ソニー、村田製作所、日立製作所といった電機・電子系企業において、半導体材料や電子部品素材の研究開発職に就く卒業生もいます​。ナノテクノロジーやデバイス開発など先端分野での需要があります。

医薬・食品・化粧品

武田薬品工業、ライオン、資生堂、森永乳業など、医薬品・食品・化粧品業界でも分析化学や有機合成の知識を持つ人材が活躍しています​。品質管理から新製品開発まで、多彩なフィールドがあります。

環境・エネルギー関連

環境コンサルティング企業やエネルギー(石油・電力)業界にも就職者があります​。
公害分析や新エネルギー素材研究など、社会貢献度の高い仕事に就くケースです。

教員・官公庁

中高理科教員(石川・群馬・岐阜など)、都道府県庁・市役所職員、科捜研、国家・地方公務員(技術職)として多くの先輩が活躍しています。

CAREER
CAREER

キャリア支援体制

就職活動をサポートするために、金沢大学にはキャリア支援室が設置されています。

進路に関する相談

キャリア支援室では、進路に関する様々な相談、面接練習、応募書類添削を受け付けています。
金沢大学生の多くの方がキャリア支援室のサポートを利用し、キャリア選択や就職活動に役立てています。
物質化学類でも、就職説明会や博士キャリア支援コーディネーターの講演会、OB,OGによる企業説明会の開催などの支援をおこなっています。

インターンシップ

インターンシップとは、学生が社会に出る前に企業などで一定期間「就業体験」を行う活動です。
企業で実際の仕事をしている人から直接話を聞いたり、仕事を体験してみたりすることで、
業種や職種、企業による仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気、企業風土の違いを知ることができ、
より納得のいく企業選びにつなげることができます。
夏季・冬季休暇を利用して企業インターンシップに参加する学生も多数います。
多くの先輩が、インターンシップで業界研究を深め就職に繋げています。

VOICE
VOICE

在学生・卒業生の声

在学生のメッセージ

大学院博士前期課程2年 嶋田萌恵

物質化学類では、「化学」という言葉からイメージされるような手を動かす実験はもちろん、例えばコンピュータを用いた分子の解析やエネルギー計算など、多角的な学びを得ることができました。
現在も研究に取り組む中で課題にぶつかったときは、幅広いアプローチから解決を試みることで新たな発見に出会っています。大学院修了後は化学メーカーで勤務しますが、物質化学類で得た専門性と柔軟性を活かし、産業への貢献を目指します。

応用化学コア4年 稲垣陽翔

大学では、有機化学、無機化学をはじめとする幅広い分野で化学の基礎を学んだ後、実験・研究といった応用の場へと進んでいきます。
必修授業や学生実験で忙しいですが、部活やバイトにも取り組み、充実した日々を送ってきました。
現在は、研究室に所属し、先生や先輩方に助けられながら実験に励んでいます。
卒業後は大学院に進学し、現在の研究を深めていきたいと思っています。

大学院博士前期課程2年 岩本遼

化学大好きやめられません。
高校生のころ、私は有機化学に興味を持ち、「もっと深く学びたい!」という思いから物質化学類に進学しました。そして今、有機化学研究室で日々実験に取り組んでいます。
実験がうまくいかず、悩んだり落ち込んだりすることもありますが、それを乗り越えて成果が出たときの達成感はとても大きく、自分自身がまだ世界で誰も成し遂げていないことに挑戦しているんだ、という実感が得られます。
こうした経験を通して、「新しいことに挑戦する難しさ」と「それを乗り越える楽しさ」を学び、もっと成長したいという思いが強くなりました。その結果、大学院に進学することを決意し、今は研究をさらに深めています。大学院1年目には、初めて学会で自分の研究成果を発表するという貴重な経験もできました。
これまでの研究活動で身につけた知識や技術、そして何よりも研究に真剣に向き合う姿勢は、自分の大きな財産になっています。物質化学に少しでも興味がある人は、ぜひ一歩踏み出してみてください!

先端化学コア3年 宮地咲

先端化学コアでは、物質の構造や性質を原子や分子の視点から理解することができます。
有機化学、錯体化学、理論化学などのさまざまな化学分野を基礎から学びました。
講義で学んだ知識は学生実験を通して実践的に身につけることができ、異なる分野を融合して考えることができるようになりました。4年生の研究室配属ではさらに専門的な実験に挑戦できるため、とても楽しみにしています。

卒業生のメッセージ

大学院博士後期課程修了 博士(理学) 杉澤宏樹

LABORATORY
LABORATORY

研究室紹介

物質化学類の研究室を一覧で紹介いたします。